闇金の手口・見分け方

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正規の業者かと思ったら闇金でお金を借りていたというビックリするような事例は本当にあります。

闇金はいつでも人を騙してお金を貸そうとしているので、気がつかないで利用してしまったという人も実在するのです。

ここでは巧妙化する闇金の手口や、闇金の見分け方などを詳しく解説していますので、少しでも怪しいと思った貸金業者には近づかないようにしましょう。


もくじ

闇金の手口

違法な貸付を行う闇金ですが、どんな手口で近づいてきて貸付を行なっているのでしょうか?まずは闇金がお金を貸して、取り立てを行う流れ・手口を確認しておきましょう。

闇金が情報収集する手口

闇金はインターネットでサイトや広告を作成したり、電柱や電話ボックスなどにチラシを貼るなど、蟻地獄のようにカモとなる利用者を待ち構えています。

また、闇金は「官報」を使って自己破産・個人再生をした人などの家にダイレクトメールを送る、名簿を使って手当たり次第にメールを送るなどの方法で借主となる人の情報を集めます。

官報は国が発行する機関紙で、自己破産個人再生をした人の氏名と住所も記載されています。

インターネット官報なら発行日から直近30日分を無料で読むことができるので、債務整理を行なった人の情報を得ることができてしまうのです。

闇金接触の手口

闇金に電話やメールでお金を借りたいと伝えると、さも当たり前のように氏名・住所・電話番号・勤務先などの個人情報の提出を求められます。

正規の貸金業者や銀行カードローンならこれは必要な手続きになりますが、闇金の場合は集めた情報を使って脅しをかけたり、他の業者と売買するために使われることもあります。

闇金の貸付の手口

闇金は3万円~5万円など少額の貸付を行う場合が多いです。小口現金を法律無視の超高金利で貸し付けて、利息をむさぼりとってくるのです。

たとえば3万円借りて利息が10日で3割(トサンと呼ばれる手口)だったとします。この場合、10日後の返済日には利息が9,000円になっているのです。

10日後なら返済できるし、本当に追い詰められている時には今すぐに3万円借りられるなら助かる!と思う人もいるかもしれませんが、この罠にハマってはいけません。

闇金が完済させない手口

10日後の返済日に元金の返済ができなかったとします。それでも闇金は「利息だけ返済してもらえば元金は今度で良いですよ」と言います。

もちろんこれは優しさではなく元金を返済させない闇金の手口になります。

元金を返済されてしまっては高い利息を取ることができなくなってしまうので、闇金はなるべく返済できないように仕向けるのです。

こちらが返済する意思があっても、

・電話がつながらないようにする
・返済方法を教えてもらえない
・返済用口座番号を教えてもらえない
・「担当者がいない」と言われて返済させてもらえない

などのあらゆる方法を使って元金の返済を遅れさせて、さらに多くの利息を取ろうとするわけです。

何らかの方法で対処をしないと、闇金から永遠に利息をむしり取られてしまうことになります。

闇金が脅してくる手口

闇金は、存在自体が法律に反しますが、「違法だから返済しない」「警察に通報する」などと言うと、途端に態度が変わります。

闇金はお金を貸すときと言われるがままに利息を返済しているときは優しい顔をするのですが、返済しなくなると豹変するのです。

闇金は職場や実家に電話をかけてきたり、自宅に押しかけてきて家族に返済を要求してくることもあります。

闇金を利用してしまった人の「闇金からお金を借りていることを周りに知られたくない」という気持ちを利用して、どんな手を使ってでも支払いをさせようとするのです。

嫌がらせは暴力行為だけではない

闇金の嫌がらせはお金を払わせるため、すなわち闇金の言うことをきかせるために行われます。怖がらせて言うことをきかせるためですね。

昔は暴力行為や、早朝から深夜まで電話をかけ続ける、暴力団のような男たちが近所に知れ渡るように大声で恫喝する、家に貼り紙をするというような脅しを行なっていたのですが、近年ではこういった暴力行為は減りつつあります。

古典的な脅しの行為は不法侵入や傷害などの犯罪行為に該当します。闇金も警察沙汰にしたくはないので、時代に合わせて手口を変えてきているのです。

これがいわゆる「ソフト闇金」と呼ばれる手口です。

闇金が行う貸付の手口

ここからはソフト闇金をはじめとした、闇金の貸付の手口を見ていきましょう。

ソフト闇金の手口

ソフト闇金のソフトという名前に騙されてはいけません。

ソフト闇金は、

・自分の話や悩みを親身になって聞いてくれる
・言葉使いが丁寧で暴力的な行為はしない
・直接的な取立てはしない
・貸付と返済は口座振込で行う

など、人当たりが良くいかにも良心的な業者を演じています。

しかしこれも法外な金利でお金を貸して利息を取るための方法です。

ソフト闇金は堂々と「自分たちは優良なソフト闇金です」とホームページを作成して、融資を受け付けています。

あるソフト闇金では、審査の対象としているのはブラックの人、どこからも借りられないない人、他社ソフト闇金を利用中の人など、どうみても正規の貸金業者からの借り入れが難しい人を募集していて、立場が弱い人を狙っているものと思われます。

審査に必要な書類はこちらです。

・顔写真付きの身分証明書
・健康保険証
・給料明細
・公共料金の明細、請求書

これらを提出するということは、個人情報、勤務先、収入、実際に住んでいる家など、大切な情報を闇金に知られてしまうことになるので恐ろしいことこの上ないです。

利息は7日で2割、10日で3割で、さらに事務手数料が3,000円となっています。

ソフト闇金の貸付は、この謎の手数料と初回利用時の利息が引かれた状態での振込融資となるのが一般的です。

闇金・ソフト闇金の金利は超高金利

正規の消費者金融などの金利は「利息制限法の上限金利」に基づいて設定されています。

▼利息制限法による上限金利
・10万円未満:年20%まで
・10万円~100万円未満:年18%まで
・100万円以上:年15%まで

例えば、アコムやアイフルなどの大手消費者金融は18%を上限金利としています。

では闇金はどうかというと、10日で1割の利息がつく「トイチ」と言われる金利は年365%になり、トサンならなんと年1095%にもなります。

しかもこの金利は単利で計算した場合になります。単利は元金に対してのみ利息がつく考え方で、闇金は複利で利息をとってくることもあります。

複利は元金に加えて未返済の利息にも利息が発生する計算です。

トイチの複利は年利 3142%、トサンなら年利 1441791%というとんでもない金利になるわけです・・・、頭が痛くなってきますね・・・。

正規の貸金業者なら18%で借りられることを考えると、闇金がどれだけ高金利かわかるかと思います。

090金融の手口

090金融は広告やチラシに携帯番号やLINEなどのSNS情報だけを記載して、貸付は口座振込で行う闇金です。

中には名簿などを利用して、借り入れ見込みがある人に直接電話をしてくることもあります。
事務所や店舗を構えずに運営している闇金なので、実態を掴むのは難しいとされています。
ソフト闇金も090金融で行われるケースが非常に多くなっています。

押し貸しの手口

押し貸しは、闇金が勝手にお金を振り込んでくるという怖い手口です。数日後に電話がかかってきて、「貸した金を返せ!」と脅されてしまうわけです。

押し貸しは銀行口座に振り込みで勝手に貸し付けられるわけなので、口座名義人と口座番号を知っていないと実行することができません。

以前に闇金を利用したことがあるなど、悪質な業者に個人情報を渡してしまったことがある人に押し貸しが行われることがあります。

⇒押し貸しとは?闇金の嫌がらせ?【解決方法】

カラ貸しの手口

カラ貸しは借りてもいないお金を返済要求される闇金詐欺になります。

全く心当たりがない人に対して「未払いの債権回収の依頼を受けました。支払いが確認できない場合には法的措置を取らせていただきます」などのもっともらしい取り立てをしてくるのです。

お金を借りた覚えはなくても、突然電話・郵便・ダイレクトメールなどがきたらビックリしますし、何かの間違いかも・・・とこちらから連絡をしたくもなりますよね。

しかし、こういった業者は誰彼構わず連絡をしてくるので、相手にせずに無視し続けるのがいちばんです。

名義貸しの手口

名義貸しの手口は「消費者金融の調査」などと装って、お金を借りるだけの簡単なアルバイトとして、実際に消費者金融からお金を借りさせます。
そして、きちんとアルバイト代を払った上で「返済はこちらでやっておくので、借りたお金とカードを預かります」といってお金を騙し取るわけです。
もちろん返済は一切行われずにローンカードを使って限度額いっぱいまでお金を借りられてしまうことになります。
返済が滞ったら名義人が取り立てられることになるので、闇金の尻尾を掴むのは難しい手口になります。

車金融(自動車金融・車担保融資)の手口

車金融は車を担保にしてお金を貸し付ける業者です。担保をとって融資を行うのはセーフなのでは?と思われるかもしれませんが、実態は違法な貸付です。

車金融は貸金業ではないと言いつつ、借りたお金を返済できないと担保となっている車をただちに売却されてしまいます。

同じような手口で家具などを買い取って購入代金の名目でお金の貸し付けを行う「リース金融」もあります。

貸金業とは違って利息をとることはできないので、リース料の名目で利息の取り立てを行います。

クレジットカードの現金化の手口

クレジットカードの現金化は、クレジットカードを使って業者が指定するものを購入して、その品物を業者が買い取る形で現金が支払われるやり方です。

一見、買ったものを購入してくれるならリサイクルショップと同じだと思えそうですが、この方法はクレジットカードの現金化と呼ばれる禁止行為になります。

紹介屋の手口

借り入れを希望する人に対して、「うちでは融資できないので貸付が可能な店をご紹介します」などと言って照会料を求めてきます。

実際には照会料を騙し取られるだけで、融資可能なお店を紹介してもらえることもありません。

参考:闇金の手口・見分け方 お金を借りると地獄の始まり!?

【闇金の見分け方】正規の貸金業者との違いは?

闇金は正規の貸金業者でお金を借りることが困難な立場が弱い人を狙っています。

そのため「ブラックでもOK」などの誘惑するような貸付文句があったら確実に闇金と思って良いでしょう。

真っ当な運営を行なっている貸金業者は、返済が滞りそうなブラックリスト入りしている人にお金を貸すことはしません。

「他社で断られた人も歓迎」「うちは信用情報機関に登録していないため審査は行いません」などの宣伝をしているような業者は絶対に信用しないでください。

闇金の見分け方「貸金業登録は必ず確認を」

正規の金融業者は必ず貸金業登録を行なっています。

▼登録する行政庁は?
・営業所または事務所のすべてがひとつの都道府県内にある場合は「都道府県知事登録」
・営業所または事務所のすべてが2つ以上の都道府県の区域にある場合は「国の財務局長登録」

例えば最大手消費者金融のアコムの場合、公式サイトに「登録番号:関東財務局長(13)第00022号 日本貸金業協会会員 第000002号」と記載されています。※2020年9月現在

アコム登録番号の「関東財務局長(13)第00022号」の部分は、「国の財務局長登録の番号」になります。

アコムは2つ以上の都道府県に営業所があることから国の財務局長登録となっているのです。

この貸金業登録は3年ごとに更新が必要になります。

「(13)」というナンバーは、この更新回数を指します。登録時が(1)で、過去に12回更新をしているという証になります。

つまりアコムは関東財務局長に第00022号という登録番号を12回更新している貸金業者ということになりますので、間違いなく正規の業者となります。

続いて「日本貸金業協会会員 第000002号」の部分ですが、こちらは日本貸金業協会への登録になります。

日本貸金業協会への登録は任意なのですが、非常に多くの貸金業者が登録をしているというのが現状です。

登録状況は検索できる!

貸金業登録と日本貸金業協会への登録は、検索してチェックすることができます。

貸金業者の公式サイトには、登録番号と日本貸金業協会会員が記載されています。(日本貸金業協会会員登録は任意なので記載されていないこともあります)

気になる貸金業者があったら登録番号が記載されていることと、その記載の登録番号が正しい番号であることを以下の2つのサイトで確認してみてください。

▼貸金業登録のチェック
⇒金融庁 登録貸金業者情報検索入力ページ

▼日本貸金業協会会員登録もチェック
⇒協会員検索

なりすましの可能性も視野に入れて

闇金の中には、実在する正規の貸金業者の名を語って運営している業者もいます。

こういった違法業者は実在する業者のふりをしていたり、実在する業者の登録番号を勝手に使っていることもあります。

名称、電話番号、住所などが一致することもしっかり確認しましょう。

いずれの場合も、知らない貸金業者は必ずネットで検索してみて、できれば口コミまで調査してみてください。

闇金の見分け方「住所と固定電話番号が実在している」

貸金業を行うには事務所を必ず設置しなければならず、その各営業所には固定電話を置くことも義務付けられています。

そのため連絡先電話番号が携帯番号しか載っていない場合は、違法業者・闇金である可能性が非常に高いです。

090金融と思って間違い無いでしょう。

闇金の見分け方「金利のチェック」

正規の貸金業者はどんなに高くても上限金利を20%までとしています。

借入額が10万円を超える場合は18%、100万円超なら15%までにしているはずですので、これを超える金利で融資を行なっている業者は闇金です。

闇金の見分け方「貸付額がやたら少ない」

闇金は5万程度の貸付を行うケースも多いです。チラシなどには「50万円まで融資します」などと書かれていても、「初回は信用を見るために5万円までとなっています」などと言って数万円しか貸付を行いません。

数万円を高い金利で貸そうとしてくる業者は悪質な業者と判断してください。

闇金の見分け方「お金を借りるためのステップが多い」

貸金業者や銀行カードローンは、個人の信用情報や属性を審査によって見極めて、返済可能と思われる金額だけを融資します。

「この金額だったら貸せるので、必要なら借りてください」というスタンスです。

一方闇金は、取れるだけ利息を取ることを目的にしているので、法定金利を超える高い金利で貸付を行い、手数料を取り、ひどい時には何かを買わせたり、お金を借りさせたり、最初に振り込ませたり・・・など、回りくどい方法をとらせることもあります。

お金を借りる前も何段階もあるような場合は、闇金を疑ってください。

まとめ:少しでも怪しい貸金業者からはお金を借りないで!

正常性バイアスという言葉があります。これは自分にとって都合が良くないことや、マイナスな情報を無視して心の平穏を守ろうとする人間の特性です。

闇金問題も「自分だけは大丈夫」「自分は引っかかるはずがない」「この業者が自分を騙そうとしてくるはずがない」と思い込んでしまうことで、悪質業者の罠にかかってしまうことがあります。

闇金の見分け方を試してみて限りなく怪しいと思ったとしても、「明日支払うお金がない・・・」というような状態の時には正常な判断ができなくなることもあります。

今お金を貸してくれるならどこからでも借りたいと思うこともあるでしょう。

最後に決めるのは自分ですが、闇金と1度でも関係を持ってしまうと、押し貸しの被害にあったり家族にも影響が及ぶことがあります。

お金に困っているからといって「こんなにきちんとしてる業者が怪しいはずがない」などと思わずに、少しでも気になる業者からは絶対にお金を借りないでください。

<参考>闇金被害にあわないためのポイントなど

各都道府県の警察や日本貸金業協会なども闇金被害にあわないためのポイントや、事例、万が一被害にあってしまった場合の対策を公開しています。


 

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