闇金から勧誘のしつこい電話・ハガキがなぜ来る?解決方法

PR

闇金からお金を借りたこともないのに電話で勧誘されたり、ポストにDMが入るようになったら、どこかからあなたの個人情報が闇金に漏れていることになります。

一体、闇金はどこから個人情報を取得しているのでしょうか。

ここでは、闇金から電話やハガキで勧誘が来る理由、勧誘された場合の対処方法などを解説しています。

どんなに困っていても闇金からお金を借りることは絶対に避けてくださいね。


もくじ

闇金の勧誘方法

闇金から身に覚えのない電話がかかってきたり、家の住所にハガキが届いたりと、闇金業から突然勧誘されることが実際にあります。

まず、闇金がよく利用する勧誘方法を確認しておきましょう。

ご紹介する勧誘の手口は日本貸金業協会「ヤミ金(悪質業者)の検索」に報告があった実際の内容です。

闇金から電話で勧誘

自宅の固定電話や携帯電話に闇金から「今お金に困ってるんじゃないですか?」「ウチからお金を借りませんか?」などの電話がかかってきます。

【実例1】
勧誘の電話があったので断りました。すると教えていないのに勤務先にまでしつこく電話がかかってくるようになりました。

【実例2】
電話で闇金から融資の勧誘がありました。金利がとても高額で、初回は10日で5割(トゴ)、2回目以降は30日で5~10%と説明されました。

【実例3】
闇金から電話がかかってきて、50万円の融資を決定しているので、その前に保証金として4万円を振り込むように言われました。

【実例4】
電話で闇金からお金を貸せると言われたので、1万円の借り入れ申し込みをしたら手数料5,000円と書類代として4,420円を引かれた580円が振り込まれてきました。
その後、3日後に3万円の返済を要求されました。

【実例5】
闇金から電話で勧誘があったので申し込みをしたら、先に3万円振り込むようにと言われたのでキャンセルしました。すると、キャンセル料として3万円を要求されました。

闇金からメールで勧誘

覚えのない貸金業者や闇金から勧誘のメールが届きます。

【実例1】
融資をするようなメールが届いたのでアクセスしたらフィッシング詐欺で、不正に個人情報を搾取しようとしていました。

【実例2】
日本貸金業協会に登録している貸金業者のふりをしたメールが届きました。

【実例3】
融資のメールが届いたので申し込みをしたら、事前に手数料が差し引かれて振り込まれ、高い金利を何度も要求されました。

闇金からハガキ(DM)で勧誘

融資を促すハガキ、DMが自宅の住所宛に郵送されてきます。

【実例1】
融資可能とDMが届いたので1万円の融資を申し込んだら、手数料として3,000円を差し引かれて7,000円が振り込まれました。その後、「実績をつけるために明日までに20,000円返済してくれたら、保証人がいなくても契約できる」と言われました。

【実例2】
業者からDMが来たので融資をお願いしました。保証金を40,000円払えば50万円融資をすると言われて振り込みましたが、お金を貸してもらえませんでした。

【実例3】
DMから融資の申し込みをしたら、大手消費者金融を紹介されました。その際、審査で聞かれる質問についての回答も細かく指示がありました。

【実例4】
DMから融資申し込みをすると、提携している消費者金融から借りてほしいと言われ、借りたお金・契約書は郵送するようにとの指示がありました。

闇金からチラシで勧誘

家のポストに闇金からのチラシが届くこともあります。一見、闇金とはわからないように、実在する貸金業者のロゴや登録番号が使われていることもあります。

【実例1】
実在する貸金業者を装って、チラシでの融資勧誘がありました。

【実例2】
貸金業登録のない業者から融資勧誘チラシのポスティングがあった。

闇金からFAXで勧誘

自宅に設置しているFAXに闇金から融資案内が送られてきます。

【実例1】
実在する貸金業者の社名、住所、ロゴなどを不正利用して、「ブラックでもお金を貸します」などと記載した案内を送ってこられました。

【実例2】
融資申込みをしたら、お金を貸すからその前に75,000円を振り込むように要求されました。

【実例3】
実在する貸金業者の登録番号・類似の屋号・住所が書かれているFAXが届きました。500万円の融資申し込みをすると、保証料としてまず40万円を振り込んでほしいと言われたので振り込みました。その後、業者とは連絡が取れなくなりました。

新聞・雑誌

新聞や雑誌など紙媒体を使って融資の申し込みを待つ闇金の手口です。

【実例1】
融資の申し込みをしたら、「審査が通らないので、クレジットカードのショッピング枠を使って現金化する」と言われました。

【実例2】
パチンコ雑誌に載っていた業者に融資申し込みをしました。大手消費者金融を紹介され、そちらから借り入れをするように言われたので借りました。その後、全額を宅急便で送るように言われたので送ったらそれ以降業者と連絡が取れなくなった。

闇金のホームページ

闇金とはわからないようにニセの登録番号を使ったり、実在する貸金業者の登録番号や住所等を記載してホームページからの勧誘を行ったり、「優良ソフト闇金」などとソフト闇金を堂々と名乗って高利貸ししているホームページも多数あります。

【実例1】
ホームページに実在する貸金業者の登録番号等が記載されていました。80万円の融資を申し込むと、信用を確認するためにまず3万円振り込むので、毎週23,000円を返済するようにと言われた。

【実例2】
実在する貸金業者の登録番号と商号を記載したホームページから申し込みをしたら、相手は闇金でした。

【実例3】
ホームページから3万円の融資申し込みをしたら、1万9千円振り込まれました。その10日後に2万円、また10日後に3万円を返済しましたが、全額返済するなら6万円払うように言われました。

闇金からのSMS(ショートメッセージ)

携帯のショートメッセージに、URLが記載されたメッセージが届きます。アクセスするとニセのログイン画面や、個人情報を求められるような画面になります。

【実例1】
エポスカード公式を装ったSMSが届き、ニセのログイン画面へ誘導されます。アクセスすると、お客様ID・パスワード・クレジットカード番号・有効期限・暗証番号・電話番号などを不正に取得しようとします。

【実例2】
SMSを利用した詐欺は佐川急便でもおこっており、公式サイトにて注意喚起が行われています。

<参考>:佐川急便を装った迷惑メールにご注意ください

【実例3】
新生銀行グループの(株)アプラスの名を使った詐欺です。SMSで「アプラスにクレジットカードを申し込んでください。カードが届いたら指定の住所に郵送してくれれば謝礼を払います」といった内容のメッセージが届きます。

クレジットカードを詐取するクレジットカード詐欺です。
※実在する(株)アプラスは悪質業者とは無関係です。

【実例4】
携帯電話を3台契約して郵送すれば、信用情報が入れ替わって融資ができると記載されたSMSが届いた。

【実例5】
「仮審査の結果、融資が可能となりました。口頭で受け付けさせていただきますので、お手すきの際にご連絡ください。こちらからもご連絡差し上げます。」という内容のSMSが届いた。

闇金がLINEで勧誘

近年増加している闇金のLINEを使った勧誘方法です。全く知らないアカウントから「融資します」などとDMが届いたり、LINE広告から融資を申し込んだら闇金だったなどの被害も発生しています。

LINEでは直接会話をする必要もなく手軽なため、若年層を狙った闇金詐欺も増えています。

特にソフト闇金では、申し込みの際にLINEアカウントを記入するように求められることがほとんどです。

闇金はどうやってターゲットを勧誘するのか

ご紹介した闇金の勧誘方法9種類は以下のように分類できます。

闇金の勧誘の手口 勧誘方法
メールアドレスに届く ・メール
自宅住所に届く ・ハガキ(DM)
・チラシ
電話番号・FAX番号が使用される ・電話
・FAX
・SMS(ショートメッセージ)
LINEアカウントが使用される ・LINE
不特定多数が狙われている ・新聞・雑誌
・ホームページ

 
これらのうち、「新聞・雑誌・ホームページ」などの不特定多数を狙った闇金勧誘は、自分から申し込みをしなければ被害にあうことはありません。

しかし、闇金に教えてもいないのに住所・電話番号・LINEアカウントなどに勧誘があったということは、どこかで自分の個人情報が闇金に漏れていることになります。

一体、闇金業者はどうやって個人情報を搾取しているのでしょうか。

以前に1度でも闇金を利用したことがある(申し込みをしたことがある)

闇金を利用したことがある場合は、すでに完済していたとしても個人情報は保管されています。同じ業者から勧誘が来たら間違いなくその時の情報が使われています。

別の闇金からもDMが届くようなことがあったら、個人情報が売買されていると考えられるでしょう。

▼闇金の利用によって取得されやすい個人情報
・氏名
・住所
・電話番号
・メールアドレス
・勤務先情報
・年収
・口座番号
・本人確認書類として提出した運転免許証や健康保険証の情報
・緊急連絡先や保証人として申請した家族の情報
・LINEアカウント
など

債務整理のうち個人再生・自己破産をしたことがある

債務整理のうち、個人再生または自己破産を行うと、「官報」という国が発行する機関紙に氏名や住所などが記載されてしまいます。

官報には紙媒体とインターネット版があり、インターネット版は発行から30日間は無料で誰でも閲覧することができます。

<参考>:インターネット版官報

この特性を悪用して、闇金が官報から個人情報を搾取することもあります。

個人再生や自己破産を行なった直後の人というのは経済的に弱い状況なので、ターゲットにされやすいのです。

▼個人再生・自己破産によって官報から取得されやすい個人情報
・氏名
・住所

偽の懸賞当選・出会い系サイト・悪徳商法に引っかかってしまった

インターネットによる闇金詐欺の手法はいくつかありますが、ここでは偽の懸賞サイト・出会い系サイト・悪徳商法を取り上げます。

インターネットで検索をしていると、突然別の画面が開き「おめでとうございます。あなたが○○回目に検索をした人です」などと何かに当選したようなメッセージが表示されたり、送った覚えのない業者から当選メールが届くことがあります。

これらにアクセスして個人情報を入力してしまうと、情報が闇金や詐欺業者に流されてしまうことになります。

出会い系サイトなども悪質な業者が裏に潜んでいることがありますので、課金登録時などの個人情報の提出には十分にご注意ください。

また、一般的な通販サイトかと思ったら個人情報を搾取するだけの悪質業者だったということもあります。

▼偽の懸賞当選・出会い系サイト・悪徳商法によって取得されやすい個人情報
・氏名
・住所
・電話番号
・メールアドレス
・クレジットカード情報
・口座番号
など、提出してしまった個人情報

SNSで闇金に騙されてしまった

ツイッターやFacebookなどのSNSやLINEなどのダイレクトメッセージ機能から融資勧誘をしてくる闇金も増えています。

こういった悪質業者は、インターネットでアクセスされても闇金とわからないような公式サイトを作成していたり、優良ソフト闇金(実際は優良ではない)として活動しています。

SNSをよく活用している若い世代の方が狙われやすいのですが、さらに怖いのは過去にSNSに投稿した写真から家族・友人・恋人・学校・職場などがバレてしまうことです。

万が一こういった業者からお金を借りてしまって、返済できなかったりすると、SNSから搾取された情報で自分以外の人にも取り立てされてしまうこともあります。

▼SNSで騙されてしまうことによって取得されやすい個人情報
・DMで送ってしまった氏名、住所、電話番号など
・SNSに投稿している内容からわかる友人関係や家族などの情報。位置の特定。

闇金から勧誘されたらどうすればいい?無視していいの?

闇金から勧誘された場合は、どこかからあなたの個人情報が漏れていることになります。

悪用するな!と文句を言いたくもなりますが、こちらから連絡をとるようなことはやめておきましょう。

また、当たり前ですがこういった業者からお金を借りることも絶対にやめてください。

融資の申し込みははっきりと断る

闇金からの電話に出てしまい「融資を受けませんか?」などと勧誘があったら、その場でしっかり断るようにしてください。

闇金が電話をかけてくる目的は、自分たちからお金を借りるカモを探しているからです。ですので、しっかり断って「この人には融資を持ちかけても無駄だ。お金を借りることはない」となるべく早くわからせることができたら勧誘も無くなるでしょう。

逆に1度でもお金を借りてしまうと完済してもしつこく勧誘されたり、わたしてしまった個人情報がさらに他の闇金業者に渡って、その別の闇金からも勧誘されることになりかねません。

闇金からどんなに勧誘が来ても、お金を借りていない場合は徹底的に無視してしまって構いません。

SNSアカウントは変更する

使い慣れたSNSのアカウントを変更するのに抵抗がある人もいると思いますが、闇金に知られてしまったアカウント情報は必ず保管され続けます。

削除・変更しないと、いつまた勧誘が始まるかわかりませんので、思い切って変えてしまうことを強くオススメします。

闇金からの電話は着信拒否

固定電話でも携帯電話でも、着信拒否機能があります。とりあえず電話による勧誘を防ぎたかったら着信拒否をして、闇金と会話をしないようにしましょう。

可能なら電話番号を変える

固定電話・携帯電話に闇金から勧誘が来るということは、確実に電話番号を知られていることになります。

今後一切関わり合いを持ちたくないなら、電話番号を変えた方が良いでしょう。

長く使ってきた電話番号はなかなか変えられないかもしれませんが、1度でも闇金に知られた番号は悪徳業者に永久保存された上に同業他社に広く知れ渡ります。

電話番号やSNSアカウントなどの変更可能なものは変えてしまいましょう

メールは迷惑メール登録して絶対にURLを開かない

メールで勧誘が来たときにもっとも大事なことは、不用意に開かないことです。身に覚えのないメールは開かないのが一番です。

お使いのメーラーにもよりますが、不要なメールは迷惑メール登録をしたら受信トレイではなく自動的に迷惑メールボックス移されて自動的に削除されるような設定もできます。

メールを止めて欲しいからといって、闇金にメール返信をしたり電話をかけてはいけません。

どんな場合でも闇金からのメールは無視し続けるようにしましょう。

あまり使っていないメールアドレスでしたらアドレスごと削除してしまった方がスッキリするでしょう。

闇金からのDM・チラシなどは捨てる

闇金からのDMなど自宅に送られてくる郵便物やポスティングされているチラシは処分してしまいましょう。絶対にお金を借りてはいけません。

闇金からの勧誘は警察・弁護士などに相談すべき?

闇金からお金を借りてしまって取り立てに困っている、電話番号を変えたら職場に取り立ての電話が入ったなど、対策を取っても被害が止まらないこともあります。

無視し続けても状況が変わらないような時には専門家に相談するという方法もあります。

闇金に強い弁護士・司法書士に相談する

闇金と根本的に縁を切りたい場合は、闇金に強い弁護士・司法書士に相談することで専門家から直接闇金と交渉して、これ以降の嫌がらせを止めることもできます。

専門家からの対応を依頼したい場合は、
・闇金対応に強い弁護士・司法書士
・闇金対応経験が豊富な弁護士・司法書士

など、闇金に強い専門家に依頼するようにしてください。

緊急時は110番

闇金が家に取り立てにきてドアの外にいるなど、緊急対応を依頼したい場合は迷わず110番に電話をかけてください。

ただし、「闇金からの電話がしつこくて困っている」「職場に電話がかかってきそうで不安」などの緊急対応ではないケースでは110番は避けて、最寄りの警察署の生活安全課に相談するようにしてください。

他にも闇金関連の相談ができる窓口はある?

闇金問題の直接的な解決にはならないこともありますが、闇金被害を広く知らしめるために効果的な窓口もあります。

国民生活センター「消費者ホットライン」

独立行政法人 国民生活センターの消費者ホットラインは、「誰もがアクセスしやすい相談窓口」として開設されています。

相談受付内容は、商品やサービスなどの消費生活全般に関する問い合わせや苦情、消費者からの一般相談などです。

専門の相談員が受け付けてくれて、公正な立場で処理をしてくれます。

▼消費者ホットラインの相談先電話番号
188(局番なし)

<参考>:独立行政法人 国民生活センター「消費者ホットライン」

なお、消費者ホットラインでは、円滑な相談処理のために氏名、住所、電話番号、性別、年齢、職業を確認されることになり、匿名での相談はできません。

日本貸金業協会「貸金業相談・紛争解決センター」

日本貸金業協会の「貸金業相談・紛争解決センター」は、貸金業界に関する相談ごと、多重債務者の救済、債務相談、闇金への対処法を教えて欲しいなどの貸金業に関するトラブルや相談を受け付けています。

▼日本貸金業協会「貸金業相談・紛争解決センター」の相談先電話番号
0570-051-051
または
03-5739-3861
※受付時間:9:00~17:00 土・日・祝休日・12/29~1/4を除く

<参考>:日本貸金業協会「貸金業相談・紛争解決センター」

まとめ:闇金はターゲットを狙って勧誘してくる

闇金が勧誘してくる手口、個人情報を入手する方法、勧誘の対処方法などをご紹介しました。

闇金はあらゆるところから情報を入手して、高い金利でもお金を借りる人、騙されてお金を借りてくれる人を探しています。

どんなに勧誘されてもお金を借りていない場合は完全無視をしましょう。

何度か勧誘があったとしても、「この人を勧誘してもお金を借りてくれることはない」と思わせることで、いずれ諦めてもっと見込みのある他のターゲットを探すはずです。

闇金からハガキ、電話、DM、SNSなどどんな方法で勧誘されても絶対にこちらから返信や連絡をしないこと、お金を借りないことが大切です。

そして、変更できる個人情報はできるだけ変更して闇金からのコンタクトを遮断するようにしましょう。

闇金からしつこい勧誘に困ったら、ひとりで悩まずに闇金対応に強い弁護士・司法書士、警察など、しかるべきところに相談してくださいね。


 

▼「債務整理」に強い専門家と、「闇金対策」に強い専門家を紹介していますで、以下のボタンからランキングをご覧ください(※すべて対応区域は全国)。

 
   

PAGETOP