闇金から借り逃げ(借りパク)する人がいるって本当?

このサイトでも「基本的に闇金から借りたお金は返済しなくてもよい」と情報公開していますが、では最初から踏み倒しをすることが目的で闇金からお金を借りることもできるのでしょうか?
闇金から借り逃げする(借りパク)人がいるって本当なのでしょうか?解説していきたいと思います。
※本サイトでは闇金に関わることを絶対に推奨いたしません。絶対に闇金からお金を借りるような行為はしないようにしてください。
闇金から借り逃げする(借りパク)ことはできる?
闇金からお金を借りたまま姿をくらまして逃げてしまう行為のことを「借り逃げ」「借りパク」と言いますが、そんなことが実際に成功するのでしょうか?
世の中の大半の人は闇金とは関わり合いを持ちたくないと思っているものですが、中には闇金から返済するつもりのない借り入れをする人もいます。
闇金からお金を騙し取ることなんてできるの?
闇金から借りたお金は「ヤミ金融対策法」によって返済する必要はないとされています。
▼年109.5%を超える利息での貸付契約の無効化
登録業者・無登録業者を問わず年109.5%を超える利息での貸付契約を行った場合には、当該契約は無効であり、利息については一切支払う必要がありません。
このヤミ金融対策法を逆手にとって、「支払う必要がないんだから払わない」と超強気の姿勢で闇金に挑む借りパク師がいるのです。
闇金からの取り立てからどうやって逃げるの?
闇金からすると、貸したお金も利息も返済されないわけなので、ふざけるな!ということになるのは当然です。
怒った闇金は執拗な取り立てを行ってきます。
闇金の取り立ての定番は家、親、兄弟、職場、友人関係などに信じられない回数の電話をかけることです。
私が以前に職場の先輩に聞いた話では、20年以上前では闇金の取り立てが家に来て何も喋らずにひたすらずーっと目を見つめた状態で何時間も居座られたという取り立てもあったそうです。
これはこれで怒鳴ったり脅されたりするのとはまた違った恐怖がある取り立てなのではないでしょうか。
しかし近年は家に押しかけたり暴力を振るうという行為はすぐに警察沙汰になり闇金運営に関わってくることから、そういった取り立ては少なくなっています。
借り逃げする側にも対策がある
借り逃げ(借りパク)目的で闇金からお金を借りるような人たちは、嫌がらせ対策も最初から整えています。
電話はプリペイド携帯を最初から用意しておいたり、偽造した運転免許証を使ってレンタルしたものなど、解約しやすく、闇金から追跡されにくい手段を用意します。
闇金からお金を振り込んでもらう銀行口座は、口座を売っている裏の業者から買い取ったものを使い、身分証明書の提出を求められた場合も、偽造の証明書を使います。
闇金は自分たちも顔を晒したくないため、お金を借りるときに実際に会うことはまずないので身分証明書を偽造してもバレにくいと言われています。
借りパクもできるかも?
借りパクを狙っている人たちの手口を見てきましたが、実際は偽造の身分証明書などでお金を借りることはできても借り逃げをすることは難しいものです。
また万が一の可能性で、借りパクに成功したとしてもなんのメリットもないのです。
闇金から借り逃げ(借りパク)してもメリットがない理由
借り逃げ(借りパク)することが目的で闇金に接触するためには最初から準備を整えておくことになるのですが、これにかかる労力はかなり面倒なものとなります。
さらに、借り逃げ(借りパク)は人を騙す行為になるので自分が犯罪者になってしまうこともあります。
借り逃げ(借りパク)は犯罪者になる?
借りパクを実現するには、少なくともすぐに解約できる携帯電話と、闇金からお金を振り込んでもらう口座が必要になります。
この2つは自分の本名と本人確認書類で用意してしまっては意味がないので、他の人の身分証明書を使うことになるのですが、他人の身分証明書を使うことは詐欺罪にあたります。
また、当然ながら偽の身分証明書などを用意するにはお金もかかります。
闇金から借りられる金額はせいぜい数万円
闇金が貸してくれる金額は3万円~5万円程度であることが多く、多くても10万円くらいまでとなります。
チラシやダイレクトメールに「無審査で50万円までOK」などと書いてあったとしても実際は「最初は3万円までなんです」とか「信用を見るために初回は3万円にしています」などと言われてしまうのが定番の流れです。
携帯電話と銀行口座を用意して、さらに費用まで払って、闇金から借りられる金額はたった数万円なので、むしろマイナスということになります。
闇金は借りパク対策も周到に行っている
闇金は利息を払ってもらわないことには運営を続けることはできないので、踏み倒される可能性があることなんて当然わかっているのです。
踏み倒しをしそうな人の対策や取り立ての方法も用意されているので、闇金から借り逃げをするというのは、ある意味命がけの戦いになります。
映画でありそうな何千万円もかけた命がけの戦いであれば空想してみるのは面白いかもしれませんが、闇金からの借りパクはハイリスクローリターンすぎる虚しい戦いになるでしょう。
闇金は借り逃げする人に闇金はどんな嫌がらせをするの?
近年は暴力や家に貼り紙をするといった直接的な嫌がらせが行われることは減っていますが、考えられる督促の手段を見ていきましょう。
信じられない回数の鬼電
闇金は利息をむさぼることで運営をしているので、返済をしない人にはまず電話で鬼のような催促をします。この電話の回数は尋常ではありません。
闇金からの電話なんて誰も出たくないですし、ましてや逃げ切ろうとしている人が電話に出ることはありません。
闇金もそのことがわかっているので、回数で圧力をかけてきます。ひどい時では1日に数百回を超える電話がかかってくることもあります。
返済されるまでこれだけの数の電話がかかってくるわけなので、精神的なストレスがものすごいことになります。
闇金からの電話は自分の携帯だけではない
たとえ数百回自分の携帯に電話がかかってきたとしても、必要な時以外は電源を切っておけば対策はできますよね。
しかし、闇金からの催促は自分の携帯だけでなく自宅や職場、親、兄弟にもかかってきます。
会社であれば「お宅にお勤めの○○さんが、うちから借りたお金を返してくれない」などと誰彼構わず言いふらします。
こんなことをされてしまっては会社での信用を失うかもしれませんし、職場に居づらくなってしまいます。
しかもこの会社宛ての鬼電も鳴り止むことがないくらいかかってくることになるので、精神的な圧力はとんでもないことになるでしょう。
お金を借りるときに実家や親兄弟の連絡先を教えていれば、そちらにも電話がかかってきます。
子供には「お前の父親は借りた金を返さない」、親には「お宅の息子の○○さんが金を返してくれないのでなんとかしてくれませんかねぇ」などといって本人以外にも強い圧力をかけ取り立てを行います。
さらにひどいときには、子供の学校に嫌がらせの電話がかかってきたり、めったにある例ではないですが子供につきまとうといった行為も考えられます。
本人が死亡したと嘘をついたらどうなる?
かなり極端なケースですが闇金から借りたお金を踏み倒すために死んだフリをして「実は○○が死亡しまして・・・」と嘘をついたら逃げ切れるのでしょうか?
家族に協力してもらって死んだことにしたとすると、確実に証明となる証拠を求めてくるでしょう。
戸籍謄本や住民票を要求してきたり、お葬式に乗り込もうとすることもあります。そうなると嘘だということはすぐにバレますよね。
闇金に嘘をついたことが発覚したら取り立て・嫌がらせはますますエスカレートすること間違いなしです。
※借り逃げ目的で身分証明書を偽造したとしても、何らかの原因で親・兄弟など家族の情報や職場の情報がバレてしまうと周りに迷惑をかけることになります。
警察を呼んだらどうなる?
家に警察が取り立てにきたときに警察を呼んだとします。
暴力行為があったらその場で捕まる可能性はあるのですが、「金を返せ」と口頭で言われている程度であれば対応してもらえないこともあります。
闇金:「この人が貸した金を返してくれないんです」
あなた:「いや、だってこの人たちは闇金だし・・・」
警察:「お金の貸し借りの問題ですか・・・、よく事情はわかりませんが、借りたお金は返さないとダメですよね。よく話し合ってね」
警察には民事不介入という原則があるので、この流れになってしまう可能性もあるんです。
闇金はどこまでも追いかけてくるって本当?
闇金は取り立てのプロですし、裏のネットワークを持っているので引越しをするくらいではすぐに追いかけられるでしょう。
ただ、闇金は返済が滞っているのは1人ではないので、複数の人に何度も電話をかけないといけません(実はヒマではない)。
闇金も数万円しか借りていないひとりの人間に執着する時間もありません。
また、闇金側が借主のところに乗り込んでいくと、そこに警察が待ち構えている可能性もあります。闇金は顔バレを避けたいと思っているので、家に殴りに行くというようなリスクの高いことは行わない傾向にあります。
そういう意味では、闇金が諦めるタイミングまで待てばなんとかなることもあるかもしれません(絶対に推奨はしませんが)。
取り立てから逃げ続ければ借りパクもできる??
返済が滞った時の取り立てから逃げることができたら、闇金から借りパクすることもできるのでしょうか?
闇金から数万円を借りて、この金額を踏み倒すとします。
この場合、少なくとも電話番号を変えて住む家も変えないと安心はできないでしょう。
しかし闇金からお金を借りようとするくらいお金に困っている人に引っ越し費用があるとは思えません。
住民票は移さずに職場も変えて、自分の身は助かったとします。この場合は本人が行方不明になったということで家族には矢のような催促が続くことになります。
また、住民票を移さないと公的サービスを受けることが難しくなります。
借り入れ額が少なければこの時点で闇金も取り立てを諦めるかもしれませんが、これで逃げ切れるわけではありません。
踏み倒した人の個人情報は情報屋に売られることになりますし、もし借用書を書いている場合はこの借用書が回収専門業者に売られてしまうこともあります。
回収業者は闇金の債権を買い取るような恐ろしい集団です。闇金が諦めたような債権でも確実に回収ができるとして買い取るわけなので、どんな手を使ってくるかわかりません・・・。
やはり闇金から借り逃げをしようとするのはハイリスクすぎるように思います。
闇金から借りたお金は返済する必要があるの?
闇金とは最初から関わらないのが一番良いのはみんなわかっていることですよね。
でも、もし闇金と知らずにお金を借りてしまった場合は言われる通りに返済しないといけないのでしょうか?
実は正当な手段で踏み倒すことができる!
闇金から借りたお金を借り逃げという形で踏み倒すことはできません。
万が一の可能性として、借りパクに成功したとしてもいつ取り立てに来られるかわからない恐怖を自分と家族に背負わせることになり、良いことはひとつもありません。
しかし、もっと正当な手段を使って、闇金からの返済を踏み倒すことができるんです。その方法は闇金対応を専門家にお願いすることです。
最初の方で申し上げましたが、闇金から借りたお金は返済する必要がありません。
しかし返す必要がないからといって取り立てを無視し続けると、闇金の手口もエスカレートすることになります。
この点から、
・払う意思がないこと
・取り立てや嫌がらせを止めること
この2つを闇金に交渉して、了承してもらわなければ闇金問題の真の解決にはならないのです。
闇金問題は弁護士・司法書士に相談しよう
闇金からきちんとした形で逃げ切るなら、弁護士・司法書士に相談するのがもっとも賢く的確な方法になります。
弁護士・司法書士の中には、闇金対応を得意としている事務所もあります。
こういった弁護士・司法書士に相談して対応を依頼する契約を結ぶと、警察以上の対応をしてもらえ、結果的に支払いを免れることもできるのです。
弁護士・司法書士に依頼した後の流れ
闇金対応を弁護士・司法書士に依頼すると、その日のうち(場合によっては翌営業日や着手金の支払いの後)に「受任通知」が闇金に送られます。
受任通知は弁護士・司法書士が債務者の代理人になったことを伝える通知で、これを受け取った債権者は債務者に直接取り立てを行うことができなくなります。
闇金の場合は住所不定であるケースが多いので、通知ではなく電話をかけて弁護士・司法書士が対応することを伝えることになります。
闇金がこんな通知で1ミリたりともひるむことはないように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
闇金が狙っているのはおとなしく利息を返済し続ける人なので、弁護士・司法書士をつけた債務者は厄介者になってしまうんです。
弁護士・司法書士の介入は闇金からすると、
・これ以降お金を支払ってもらえるとは到底思えない
・やりすぎてしまうと法的措置を取られて検挙の可能性もある
・この債務者にこれ以上関わるのは時間のムダだ
ということになります。
そういう理由から、弁護士・司法書士からの電話1本でこれ以上関わることを止める闇金も数多くあります。
専門家に依頼しても取り立てが止まらなかったらどうなるの?
弁護士・司法書士から電話をかけても取り立てをやめない闇金も中にはいます。
こういった闇金には、弁護士・司法書士がなんども電話をかけて交渉を行うことになります。
また、同時に警察にも情報提供を行います。
一般人が闇金問題を警察に相談しても「借金問題は民事不介入なんで・・・」と、解決にならないことが多いのですが、弁護士・司法書士と一緒に警察に訴えかけることで摘発に向けた動きをとってもらえることもあります。
借りパクに失敗したら弁護士・司法書士に相談すればいい?
最初から闇金から借りパクするつもりお金を借りて、失敗したら弁護士・司法書士に相談すればなんとかなると考えることもできますが、これは間違いです。
闇金は違法業者なのですが、ヤミ金融対策法を逆手にとって返済する気のないお金を借りて踏み倒すということは、相手が闇金だとしても詐欺罪になることがあります。
また、闇金から借りたお金を返済する必要がないというのは、「不法原因給付」にあたるからという裏付けがあります。
闇金はそもそも法律違反の貸付なので、契約そのものが無効となることから返済する必要もないという判断になっているのです。
しかし、最初から返済するつもりのないだまし討ちのようなやり方は、不法原因給付の対象にならないことがあります。
この場合も利息は返済する必要はありませんが、元金は返さなければいけません。
まとめ:借り逃げ目的で闇金を利用するのは絶対にやめて!
まず、最初から借り逃げ目的で闇金を利用することは絶対にやめておきましょう。
闇金から借りたお金は返済しないで良いというのは法律に基づくものですが、闇金はそもそも法律を無視しているので、そんな司法の判断は闇金にとっては無関係なのです。
闇金を騙すような行為は一般人にとって良いことはひとつもありません。
闇金は数多くの人に少額ずつお金を貸して利息で儲けを出していますので、踏み倒しを行おうとする1人を追いかけまくるというような非効率なことはしません。
そのため一定期間が経過すれば(この間はしつこく取り立てられますが)、借り逃げができる可能性もないことはありません(危険ですし絶対にオススメしません!)。
しかし、自分だけでなく家族や職場にも取り立てられる場合もありますので、やはり借り逃げ・借りパクは最初から考えない方が良いでしょう。
借り逃げ目的で闇金からお金を借りた場合、後から弁護士・司法書士に相談しても対応を断られることも考えられますし、自分が詐欺罪として訴えられる可能性もあるのです。
闇金から借りたお金は返済不要であることは間違い無いのですが、かといってこちらから闇金に積極的に関わることは絶対に避けてください。
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