サラ金とは?闇金とは違うの?

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最近はあまり聞かなくなりましたが、お金を貸している貸金業者のことを「サラ金」と呼ぶことがあります。

でも、サラ金と消費者金融は違うのでしょうか?サラ金は闇金?
そういえば街金ってなんだっけ?

お金を貸す所といえば銀行もありますし、信販会社やクレジットカードのキャッシング枠もあります。

サラ金と闇金の違いや個人向け融資サービスの違いなどをまとめていきます!


もくじ

「サラ金」とは?

サラ金の「サラ」はサラリーマンのことで、サラ金はサラリーマン金融を略した言葉になります。

1970年代ごろの個人向け融資業者を利用する人がサラリーマン(給与所得者)であることが多かったことから、一般的にサラ金と呼ばれていたのです。

サラ金と似た言葉に「街金」という言葉もありますが、街金は中小規模で地域密着型の貸金業者を指す意味合いで使われます。街金もサラ金に含まれるということになりますね。

参考:街金一覧【即日OK!おすすめ中小消費金融】

「サラ金」は怖いもの?

サラ金という言葉に対して、
「金利が高そう」
「返済が遅れたら取り立てが怖そう」
「サラ金地獄という言葉を聞いたことがある」
「グレーゾーン金利でお金を貸していた」
というイメージがある方もいるのではないでしょうか。
確かに、以前のサラ金は高金利での貸付を行なっていて社会問題に発展したことがありました。

高金利で貸付をしていたサラ金

サラ金の上限金利は以前から「利息制限法」に基づいて20%以下と定められていました。

しかし「出資法」の上限金利である29.2%を超えない場合の刑事罰が定められていないことから、多くのサラ金が29.2%を上限として貸付を行なっていたのです。

グレーゾーン金利」は、この利息制限法の上限金利「20%」から出資法の上限金利「29.2%」の間の金利を指します。

改正貸金業法が2010年から完全施行されたことで、現在グレーゾーン金利は完全廃止されて、出資法の上限金利も20%にまで引き下げられました。

サラ金と消費者金融は全く同じ

サラ金に怖い印象がある人も、消費者金融ならなんとなく安心してお金を借りられそうと感じませんか?

しかし、サラ金と消費者金融は全く同じ意味になります。

個人向けの無担保融資のことを以前はサラ金と呼んでいて、現在は消費者金融と呼んでいるだけの違いになるんです。

現在、サラ金という呼び方が全く使われなくなっているのは、「サラ金」という言葉にネガティブなイメージがどうしてもつきまとっているために、貸金業界が「消費者金融」という呼び方を推してきたという背景があります。

「サラ金は怖いけど消費者金融なら安心できる」というイメージを作ってきたのは業界ということになるので、この戦略は今でも成功していると言えるのではないでしょうか?

サラ金は闇金ではない

サラ金のことを闇金と思っている人もいるようですが、「サラ金=消費者金融」なので闇金とは全く関係ありませんし、現代のサラ金は怖いものではありません。

消費者金融(サラ金)の上限金利は法律に基づいて決められる

現在の消費者金融は2010年に完全施行された「改正貸金業法」に基づいて厳格に運営されています。

上限金利も明確に決まっていて高利貸しを行なっているような消費者金融は存在しません。

もしこちらの上限金利以上でお金を貸しているような業者があったら、それは消費者金融ではなく闇金と考えて良いでしょう。

・元金が10万円未満の時の上限金利 → 年20%まで
・元金が10万円以上100万円未満の時の上限金利 → 年18%まで
・元金が100万円以上の時の上限金利 → 年15%まで

消費者金融(サラ金)の限度額は総量規制で決められている

貸金業法が定める「総量規制」では、貸金業者が個人に貸付ができる金を「年収の3分の1以下」としています。

※年収の3分の1以上借りることができる「例外」「除外」もあります。

年収300万円の人なら、貸金業者から借りられる金額は借入先すべて合わせて100万円以下ということになります。

また、1社から50万円または、他社と合わせて100万円以上の借り入れをする場合は、年収証明書の提出を求められることになります。

総量規制は、お金の借りすぎを防ぐという観点では機能していると言えます。

ただし、総量規制いっぱいまでお金を借りていて正規のサラ金からお金を借りられない人を狙っている闇金もいますので、くれぐれも注意が必要です。

「サラ金」という言葉を使うこともなくなったの?

サラ金という業種は消費者金融と呼び名を変えて存在し続けていて、今でも質問掲示板などを見ていると使われていることはあります。

▼参考1:サラ金からお金を借りることについてどう思いますか?(Yahoo!知恵袋)

こちらは2015年の相談ですが、サラ金という言葉が使われています。

相談者の女性は、結婚資金の不足分をサラ金から借りればいいと簡単に言う旦那さんに驚いて混乱してしまったことで相談をしています。

旦那さんと相談者さんでは、「サラ金」に対するイメージが全く違っていたのかもしれませんね。

ちなみに、結婚資金のように借りたお金の使い道が決まっている融資は、サラ金(消費者金融)から借りるよりも銀行のブライダルローンやフリーローンを利用した方が金利が大幅に低いですよ。

サラ金からお金を借りるのはなんとなく怖い・・・という人でも銀行の個人融資向け商品なら安心なのではないでしょうか?

▼参考2:サラ金の取り立てって本当に怖いオッサンが来るの?(Yahoo!知恵袋)

こちらはサラ金の返済が遅れたら、取り立てに怖いおっさんが来るのか? というわかりやすい質問です。

注目したいのはベストアンサーに選ばれている回答です。

「サラ金も街金も闇金もごちゃ混ぜにしてはいけません。サラ金はサラ金。消費者金融と呼ばれるもの。」とありますが、これは本当にその通りで、ラ金は消費者金融です。

ただ、その次の「街金・闇金は違法な業者であり、サラ金とは通常呼びません。」は一部間違いです。

闇金は違法業者ですが、街金は規模の小さい貸金業社や地域密着型の昔ながらの貸金業を指す言い方なので違法業者ではありません。

「違法性の高い街金」は存在するかもしれませんが、街金と闇金を全て一緒にして違法な業者としてしまうのは間違いです。

なお、サラ金の取り立てに怖いおっさんが来ることはありません。

もちろん返済が遅れた場合は書面や電話で催促されることになりますが、取り立てに関するルールも貸金業法で細かく定められていて、違反してしまうと罰則の対象となります。

そのため家に怖い人が来たり深夜に何度も電話がかかってくるといったような嫌がらせが行われることは絶対にありません。

銀行カードローンも消費者金融(サラ金)になるの?

銀行カードローンは銀行や信用金庫などが行なっている無担保の個人向け融資です。

消費者金融と比べると金利がやや低めになりますが、審査が慎重に行われるという特徴があります。

また、大手消費者金融なら即日融資も可能ですが、銀行カードローンは2018年1月より即日融資ができないよう自主規制を続けています。

この他にも銀行カードローンと消費者金融にはサービスの違いがあるのですが、最も大きな違いは「基づいている法律」になります。

銀行カードローンは銀行が提供するローン商品なので「銀行法」に基づいた貸付を行なっていて、消費者金融は「貸金業法」を遵守しています。

そのため個人向け融資という意味合いでは同じですが、銀行カードローンとサラ金は根本的に異なる融資方法ということになります。

信販会社・クレジットキャッシング枠はサラ金?

信販会社は販売信用取引を行なっている会社になります。

立て替え・後払い(クレジットカード・ショッピングローンなど)や融資などを行なっているのが信販会社です。

信販会社が発行しているクレジットカードも多数あるので、信販会社の業務の中にはクレジットカード会社としての側面もあることになります。

逆にクレジットカード会社は、信販会社のようにショッピングローンなどの幅広い販売信用取引は基本的に行なっておらず、あくまでもクレジットカードに関する業務のみを行なっていることになります(一派的な例)。

通常はサラ金に信販会社・クレジットカード会社を含めることはありません。

ただ、信販会社もクレジットカード会社も貸金業法に基づいて運営をしているという点では同じということになります。

サラ金と闇金の違いは?

サラ金と闇金のいちばん大きな違いは、合法か違法かということになります。
これはサラ金と闇金を見分けるポイントでもありますので、サラ金と闇金の大きな違いを2つ解説します。

無登録業社は闇金になる

日本において貸金業を営むには、登録を受けなければいけません。これは貸金業法によって定められています。

▼貸金業法 第3条 登録

貸金業を営もうとする者は、二以上の都道府県の区域内に営業所又は事務所を設置してその事業を営もうとする場合にあつては内閣総理大臣の、一の都道府県の区域内にのみ営業所又は事務所を設置してその事業を営もうとする場合にあつては当該営業所又は事務所の所在地を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならない。

引用: e-Gov

この登録は3年ごとに更新を受けなければいけないことになっているので、未登録業社や更新をしないまま営業を行なっている業者は闇金や違法業者ということになります。

利息制限法の上限金利を超える貸付を行なっていたら闇金

サラ金(消費者金融)が設定して良い上限金利は、限度額・借り入れ額に応じて「15%~
20%」となっています。

<参考>:日本貸金業協会 お借入れの上限金利は、年15%~20%です

貸金業社は利息制限法に基づいて年15%~20%で貸付を行わなければいけません。

年15%~20%を超える金利でお金を貸している業者はサラ金ではなく闇金ということになりますので、利用は控えるようにしましょう。

まとめ:「サラ金」と「闇金」は全く違います

サラ金は現代の消費者金融であり、闇金は違法業者という非常に大きな違いがあることがお分かりいただけたかと思います。

ただ、「サラ金」は言葉としては残っていますが、「サラ金からお金を借りる」という言い方は日常的には行いません。

サラ金と闇金を混同していたり、サラ金と消費者金融を異なる貸金業社と思っている人もいるようなので、「サラ金からお金を借りようと思ってるんだけど・・・」と言ったとしても、相手に闇金まがいの怪しい業者を利用しようとしていると思われる可能性もあります。

令和のサラ金は決して怖いものではないのですが、サラ金という言葉を使ってしまうと混乱を招いてしまうかもしれませんね。


 

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