借金を申し込まれた時の上手な断り方
借金の申し込みって困りますよね・・・、お金を借りたい理由を延々と語られても、相手との関係性によっては「そう言われてもなぁ」としか思えないこともあるものです。
ここでは借金を申し込まれたときの「上手な断り方」を解説していきます。
できれば人間関係をキープしたまま借金を断りたいものですが、そんな便利な方法はあるのでしょうか?
お金を貸すことで終わる人間関係もある
他人に対して優しい人や、頼まれたら断れない人ほど
「自分がお金を貸さないともっと困るだろうなぁ、どうしよう」
「ここで断ったら友人関係が終わるかも」
「なんとかしてあげたいけど・・・」
と相手の身になって考えて心を痛めるものです。
実際、「困った時はお互いさま」と言いますが、お金に関しては別です。
借金を断ることに罪悪感を持たないで
借金を断りにくい人の中には、「断ったら悪い気がする」という罪悪感があったり、「断ったら嫌われるかも」と感じる人も多くいます。
しかし、そもそも借金を申し込んでくる人は、できるだけ簡単にお金を貸してくれそうな人にお願いをしてきます。
この世で唯一あなただけが頼りというわけではなく、お金を借りられれば誰でも良いと思って、お金を貸してくれそうなあなたに依頼をしてきている可能性が大きいのです。
依頼人にとってあなたは「頼んだらお金を貸してくれそうな人のひとり」であって、借金を依頼する側にとって都合が良い人だから申し込まれただけに過ぎないかもしれないのです。
相手はあなたから借りることが目的ではなく、なんとかして誰かから借りることが目的なので、たとえ断ったとしても別の人のところに借りに行くだけです。
まずは、借金を断ることに罪悪感を持つ必要は全くないということを忘れないでくださいね。
借金申込の断り方にもコツがある!
お金を貸すのは誰だって嫌なものです。それに加えて、なるべく波風立てずに断りたいと考えると面倒になってきますね。
しかし、借金の申し込みをしてきた人が本当に親しい友達であるなら、向こうも勇気を振り絞ってあなたに相談してきているのかもしれません。
そういう心と心で会話ができる人からの依頼には、こちらもきちんとした形で断った方が今後の関係を続けやすいでしょう。
まずはきっちりと断る
借金を断るときに大切なことは、まずはお金を貸せないという結論を最初に伝えることです。
できれば考える時間も設けずに「ごめん!お金は貸せない」と断ってしまいましょう。
本来であれば借金を断るときに、こちらが言い訳をする必要はないはずなのですが、なんだか心苦しい思いがすることから理由を見つけて言い訳をしたくなってしまうものです。
しかしお金を貸せないということを最初に伝えておかないと、相手はどんどん期待することになり最終的に断りにくくなってしまいます。
最初に断るためのひと言が言えたら、いちばんの山は乗り越えたようなものです!
最初に断るだけでOKな場合も意外と多い
借金を申し込まれて「ごめんね、お金は貸せないの」と伝えたら「そうだよね、変なこと言ってごめんね」とあっさり引き下がってくれる人も意外と多いものです。
そうなったら、それ以上借金の話を広げる必要はありません。
「お金に困ってるの?」「生活に何かあった?」と問いかけてしまうと、相手がまた期待してくる可能性も大いにあるので、できればお金の話には触れない方が良いでしょう。
ただ、相手が悩みだけでも聞いてほしいと希望していたり、話を聞いてあげるだけで気持ちが軽くなりそうな相談だったら受けても良いでしょう。
この場合も「お金は貸せないけど、話してスッキリするようだったら聞くよ」と、お金は貸せないということを軽く添えておくことを忘れないでください。
人間関係を保てるような借金申込の断り方
人間関係をなるべく壊さずにお金を貸せない理由を説明する必要がある場合は、「噓も方便」を活用すると効果的です。
本当は大きな出費を控えていなくても「うちもローンを組む予定があって・・・」とか、後からなんとでもなるような理由を作るのです。
「うちも出費の予定があって」「ローンを組むことになっている」
よその人の経済状況は他人からはわからないものです。
実際には大型の出費の予定がなくても、
「うちも近いうちに大きな出費があるの」
「実は前から払ってるローンの返済がうちも苦しくて余裕がないの」
「実家のローン返済を手伝ってて、うちも苦しいの」
など、お金に余裕がないから貸せないという理由であれば、それ以上頼み込まれることはまずないでしょう。
「うちも苦しくて・・・」で乗り切る!
お金を貸せない理由を繕って説明するのも心苦しい、または面倒な場合は、「うちも苦しくて・・・」の1本で乗り切ることもできます。
最初に「お金は貸せない」と断ってしまえば、「どうして貸してくれないの?」と突っ込んで聞いてくる人もそういないと思いますが、何を聞かれても理由は言わずに「うちも苦しくて貸せる余裕がないから」と言い続けて断る方法もあります。
上手に人のせいにして断る!
「うちはお財布を夫が管理してるから貸せるお金がないの」という感じで、自分ひとりの考えではお金を貸すことはできないと伝えることも上手な断り方です。
この他にも「妻から(親から)お金だけは貸さないようにキツく言われてるから貸せないんだ」「お金の貸し借りをすると私が親から(夫から)怒られるの・・・」など、家族と約束しているという断り方も有効でしょう。
ここまで言って「じゃあ、一応家族に聞いてみてくれないかなぁ」と突っ込んでこられたら、その人に対しては人間関係をキープしたいと思わなくても良いのではないでしょうか。
「それはしたくない」とハッキリ断ってしまいましょう。
「人間関係が壊れると思ってるから」と伝える
お金を貸さなかったら人間関係が崩れると感じてしまう人は多いのですが、むしろお金を貸さなかったことで切れる縁ならそういう関係でしかなかったのだと思って、新しい友達を探した方が良いでしょう。
心配すべきなのは、お金を貸したことによって縁が切れてしまうことです。
貸したお金を期日までに返済してくれたら今まで通りの関係を続けることができるかもしれませんが、1日でも遅れてしまったら相手のことを信頼できなくなるのではないでしょうか。
当然不安になりますし、催促したくなる気持ちも湧いてくると思います。
しかし、お金を返していない相手にとって、あなたは友だちでもあるのですが同時に借金取りでもあります。
借金取りに積極的に会いたい人もいないですよね。
こういった面倒な関係になることを避けるため、友達関係を崩さないために最初からお金を貸さないという選択もあります。
「関係を悪くしたくないからお金は貸せない」と正直な気持ちを伝えてみてください。
借金を申し込んできた相手によって断り方が変わる
ここまでは借金を上手に断るための一般的な例をご紹介しましたが、申し込んできた相手によっても適した断り方があります。
彼氏・彼女からの借金の上手な断り方
彼氏・彼女がお金を貸して欲しいと言ってきたら、とても悩みますよね。
大好きな相手なら力になってあげたいけど、理由によっては関係性を考えなければいけないこともあるでしょう。
お金を貸さないのであれば「今の関係を崩したくないからお金は貸せない」とハッキリ伝えた方が良いでしょう。
その上で、自分のお財布に余裕があったら、外食やテイクアウトの時の支払いを申し出るなど、できる範囲でサポートすると良いのではないでしょうか。
なんでも話せる関係性がすでにできているなら、断る前に何に困っていてお金が必要なのかを聞いてみても良いでしょう。
直接お金を貸すことはできなくても他の方法で力になってあげられることがあるかもしれませんし、場合によってはお金を貸しても良いと思えるかもしれません。
借金の理由がギャンブル、飲酒、お財布の範囲を超えた友達付き合いといった場合は、そういった性格のままおつきあいを続けることも考えてみた方が良いかもしれませんね。
1度しっかり話し合う必要がありそうです。
友達・ママ友からの借金の上手な断り方
友達からの借金はお断りしたいけど関係はできるだけ続けていきたいというのが多くの人の希望なのではないでしょうか。
ママ友も同じで、できるだけ穏便に断って子供のためにも波風立てずに関係を続けていきたいと思うものです。
友達・ママ友など「できるだけ関係をキープしたい相手」からの借金を断る場合は、
「うちは夫がお財布を管理してるからムリなんだ」
「うちもお金に困ってるの!こんなご時世だから大変よね~」
「親から(夫から)お金を貸すのはダメって言われてるからごめんね」
など、家族を上手に使って「貸さないんじゃなくて貸せないんだよぉぉぉ」という雰囲気を出すと良いのではないでしょうか。
なんでも話しやすい相手なら「ごめんね、うちもいろいろ大変でお金は貸せないの。本当にみんな大変だよね」とソフトに断るだけでも伝わると思います。
親・子供からの借金の上手な断り方
いくら家族とはいえ借金の申し込みは困るものです。
子供が親に借金をお願いするケースで考えられるのは、結婚式費用や住宅ローンの頭金の協力などがあります。
こういったきちんとした形であれば、返済条件を設定してお金を貸すという選択もできるでしょう。
しかし借金の理由が親の浪費や子供のギャンブルなどの場合は、お金を貸したいとは思えないですし、生活そのものを見直させないと今後も何度も借金を要求されることになります。
こういった場合は「こっちの生活も大変だから貸せるお金はない」としっかり断るべきでしょう。
親戚からの借金の上手な断り方
親戚同士が集まった時に、こっそりと「実は今家計が苦しくて、ちょっとお金を貸してもらえないかな」という話になることもあると思います。
親戚同士はいつどんなことでお互いの助けになるかわからないものなので、今後の関係を考えた断り方をしておいた方が良いでしょう。
例えば、
▼「うちも苦しくて・・・。お互い大変なんだね」と、共感を入れつつ穏やかに話を切り替える。
▼「うちも子供の部活にお金がかかって・・・/実はローンの返済があって・・・」など、出費の予定があるから貸せないと伝える。
▼「お金の貸し借りをすると、夫(妻)に怒られるからできないんだ」と、配偶者に悪者になってもらう!
など、関係にヒビが入らないようなソフトな断り方を行なうようにしましょう。
絶対に断りたい時のベストな方法はこれ!
相手との関係を考えて、できるだけ上手に借金を断る方法を見てきましたが、もう借金の申し込みをして欲しくない場合の断り方もあります。
この方法は今まで見てきた断り方よりもかなりキツい言い方になってしまうので、「借金を申し込んでくるような人との関係なら、このまま終わってしまっても良い」と思える場合に使うことをおすすめします。
「利息と延滞金を取るよ」と言ってみる
相手に「この人には借金の申し込みをしてもムダだ」「この人からお金を借りると面倒なことになる!」と思わせることができれば、お金を貸して欲しいと言われにくくなります。
「お金を貸して欲しい」と言われたら「利息と延滞金つけるけど、それでよければ貸すよ」と言ってみるという方法があります。
個人間のお金の貸し借りで利息や延滞金を取られるとは相手も思っていないので、びっくりして「それないいや」と引き下がる可能性がとても高いのです。
ちなみに個人間融資でも金利を設定することは法的に可能です。
1日あたり0.3%までつけられるため、年利109.5%(うるう年は109.8%)までは利息が認められているのです。
これは「出資法」の上限金利による考え方になるのですが、「利息制限法」では20%が上限金利になっています。
個人間融資においては2つの法律の上限金利が異なるため、どちらを採用すべきなの?という問題になるのですが、出資法には罰則があり利息制限法にはないことから、個人間の融資では109.5%まで請求しても罰則を受けることはありません。
ただ、109.5%の利息はとても大きいものです。
例えば10万円を30日間借りる場合の利息は9,000円です。
これなら消費者金融や銀行カードローンで借りた方が支払う利息が少ないということになります。
例えばアコムなら上限金利を18%としているので、同じく10万円を30日間借りた場合の利息は1,479円です。
「自分は利息を取るけど、初回申し込みなら30日間無利息とか無利息期間を設けている金融機関もたくさんあるよ」と紹介してあげると、相手はさらにあなたからお金を借りようとは思わなくなるでしょう。
「お金を貸すときは借用書を作るようにしてるけどいい?」と言ってみる
「お金を貸してもいいけど、借用書を用意してもらってるんだよね。金利とか返済条件はどうしようか。それぞれが保管しておく分が2通必要でさー」などと、あなたからお金を借りるのはとても面倒!というイメージを相手に与えると諦めてもらいやすくなります。
借用書は、実際にお金を借すことになった場合にも安心材料になりますよ。
消費者金融をすすめる裏技
これはYahoo!知恵袋で紹介されていた方法なのですが、とても面白い断り方なのでここでご紹介します。
「お金を貸して欲しい。5万円貸して!来月の25日にもらう給料で必ず返せるから」などと言われたら、
「25日に絶対返済できるなら、お金は消費者金融から借りて返すといいよ。その代わりに来月の25日分までの利息を自分が払うよ。この利息は返さなくても良いよ。これだったら自分から5万円借りるのと同じことになるでしょ?」と言って消費者金融から借りることをすすめるというやり方です。
<参考>:Yahoo!知恵袋
相手は消費者金融などの金融機関を利用したくない(または借りることができない)ために、友達などの個人に借金の申し込みをしてきていますので、「だったらいいや」と諦めてくれる可能性が高いです。
回答者さんもほとんどのケースでこの方法を使って借金を断ることができているそうですよ。
ただ、もし実際に相手がこの方法でお金を借りたとしたら、その日までの利息を自分が負担することになるので、これくらいなら払ってあげてもいいかなと思える人に使える方法になりそうですね。
借金を断れなかったら「あげる」ことを考えてみよう
お金を貸すときには「この人なら返済してくれるはず」と期待して貸すけど、返済してもらえなった場合には多くの人が諦めているということになりますね。
貸したお金が返ってこなくてトラブルになったという話はよく聞くものです。
力になってあげたいけど人間関係は壊したくないという場合は、お金を「あげる」という感覚で貸した方が自分のストレスが少なくなります。
相手が10万円を希望しているなら「10万円は貸せないけど、今1万円だったら余裕があるから」と言って、差し上げても困らない程度のお金を渡します。
この時に「返済しなくてもいいから」と伝える必要はありません。
相手が心ある人だったらきちんと返済してくれるでしょうし、元々「あげるお金」として渡したのであれば返済されなくても辛い思いをすることもないでしょう。
まとめ:借金の上手な断り方は最初が肝心
借金を上手に断るときのポイントは、最初に「お金は貸せない」と伝えることです。
穏便に断ってしまいたい時ほど、できるだけ間を空けずに「ごめん。私も貸せるお金がないんだ」と伝えましょう。
借金の理由によってはお金を貸しても良いなら、断る前に「どうしてお金が必要なの?」と聞いても良いのですが、理由を聞けば聞くほど相手も「もしかしたら貸してもらえるのかな?」と期待してしまいますので、断りにくくなってしまいます。
最初から貸す気がないなら、こちらから理由を聞くことは避けて、断った後はお金の話題には触れない方が良いでしょう。
借金を断ることは悪いことではないので、罪悪感を感じる必要もありません。
親しい人との人間関係を壊さないためにも、借金の申込を断る時にはしっかりと断るようにしましょう。