パチンコ金融とは?手口も解説

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パチンコをやったことがある人なら、「あとちょっとお金があれば出ると思うんだけど!」と感じたことがあるのではないでしょうか?

こんなタイミングで「電話1本でお金を貸しますよ!」と言われたら、どうしますか?

まさにこの手口でパチンコ好き達を狙っているのがパチンコ金融なのです。

パチンコ金融はパチンコのギャンブル性を利用して、「今すぐに数万円お金を借りたい!」という人に対して高利貸しを行なっています。

パチンコ金融の手口や、お金を借りてしまった人の実例、対策などをご紹介しますので、騙されないように気をつけるようにしましょう。


もくじ

パチンコ金融とは?

パチンコ金融は、その名のとおりパチンコにハマっている人にお金を貸す貸金業者です。パチンコは全国どこででも遊べますし、勝っている時には楽しいものです。

しかし、パチンコで勝ち続けることはありえませんよね。それは誰しもがわかっていることなのですがハマりすぎてしまうと、

「もう少しで絶対に勝てるのに!」
「あと1万円あれば絶対に出る!」

と熱くなりやすいものです。

こういったときは冷静な判断ができにくいものです。

そんなパチンコ好きを狙って、パチンコ屋の近くに店舗を構えているのがパチンコ金融なのです。

パチンコ金融の手口とは?

パチンコ金融は「今まさにパチンコで勝ちたい人」「今座ってる台でパチンコを続けたい人」をターゲットにしています。

そのためパチンコ金融の集客方法は他の貸金業者とは異なります。

パチンコ金融の手口1:集客方法

パチンコ金融業者がお金を借りてくれる人を見つける手段としてよく行なっているのが、以下の手口です。

・パチンコ屋の駐輪場に停めてある自転車のかごにチラシを入れる
・パチンコ屋の車のワイパーにチラシを挟んでおく
・パチンコ屋の周辺の電柱などにチラシを貼っておく
・パチンコ金融担当者が常連のふりをしてパチンコ屋でターゲットになりそうな客に声をかけて親しくなっておき、資金不足になったらお金を貸す。
など

パチンコ金融からお金を借りてしまう人の多くは、チラシを見て自分から電話をかけることでパチンコ金融と接点を持ってしまうことになります。

パチンコ金融の手口2:高い金利設定

パチンコ・スロットにハマっている時には、落ち着いて判断することができにくくなります。

いますぐお金を借りることができるなら多少金利が高くても借りてしまうという人も多く、パチンコ金融もこういった冷静さを欠いた判断をする人を狙っています。

実際の金利はパチンコ金融によって様々ですが、1日1割(カラス金と呼ばれています)、10日で3割(トサン)、10日で5割(トゴ)など超高金利です。

中には1日で3割の利息が取られるヒサンで貸付を行なっているパチンコ金融もあります。

この金利設定は正当な運営をしている消費者金融ではありえません。

消費者金融などの貸金業者は、利息制限法の上限金利に基づいて金利を設定しています。

▼参考:利息制限法の上限金利
・元金が10万円未満の時の上限金利 → 年20%まで
・元金が10万円以上100万円未満の時の上限金利 → 年18%まで
・元金が100万円以上の時の上限金利 → 年15%まで

ちなみにトサンを年利にすると1095%、トゴは1825%になるので、まさに法外な金利設定になります。

こんなに高金利なのに、なぜ利用者がパチンコ金融からお金を借りてしまうのかというと、今すぐにお金が必要と思っている人は「パチンコで勝てば今日中に返せるから大丈夫」と思っているからです。

「3万円借りても今日パチンコで勝てば、利息を払っても儲けが出る!」と判断してしまうのです。

パチンコ金融の手口3:貸付時には本人確認書類を提出させられる

パチンコ金融からお金を借りたい人がチラシに載っている電話番号に電話をかけると、融資担当者がパチンコ店にやってきます。

そして、運転免許証などの本人確認書類で申込者本人かどうかを確認して、書類をカメラで撮影します。

キャッシュカードを持っていれば、口座番号も取得されることもあります。

本人確認で問題がなかったら、その場でお金を貸してもらえます。

ただし、ここで融資される金額は希望額全額ではありません。あらかじめ利息や手数料を引かれた金額が融資されることになるのです。

例えばトサンで3万円借りる場合は、10日分の利息として9,000円と事務手数料として数千円を引かれた金額が融資されることになるのです。

パチンコ金融の手口4:勝ったらその日のうちに返済できますが・・・

パチンコ金融は「その日のうちに返済してもらっても大丈夫ですよ」などと甘い言葉をかけてきます。(融資時にはしっかりと利息を取られるのですが・・・)

しかしこの甘い言葉もパチンコ金融の落とし穴です。

パチンコ金融から無事にお金を借りた利用者は、お店に戻ってパチンコを続けます。

ここで勝つことができれば借りたお金もすぐに返済できるでしょう。

しかし、ギャンブルで勝ち続けることはありませんよね。

たまにバカ勝ちすることはあっても、負けるときは続けて負けることも全く珍しくないのです。

またすぐにパチンコ金融が電話をかけてきて「お金に困っていませんか?」と勧誘してくることになるでしょう。

返済できても個人情報が悪用されることもある

さらにパチンコ金融に握られている個人情報が他のパチンコ金融や闇金に回されることもあります。

1度でもパチンコ金融でお金を借りてしまうと、他の闇金から電話がかかってきたり、自宅にDMが届くようになることもあります。

パチンコ金融の手口5:負けたら激しい取り立てが行われる

借りたお金を返すことができなかったら、当然ながら厳しい取り立てをされることになります。

パチンコ金融は利用者の氏名、住所、電話番号などを押さえています。

1日に数百回電話をかけてきたり、家に取り立てに来たりと、どんなことをしてでも返済させるような取り立てをしてくるのです。

こういった手口は闇金そのもので、パチンコ金融は闇金の形態の一種と言えるでしょう。

パチンコ金融の実際の手口と被害の実例

ここではパチンコ金融からお金を借りてしまった人の実例をご紹介します。

事例1は自分がお金を借りてしまった相手がパチンコ金融(闇金)だったというケースで、事例2は母親がパチンコ金融と闇金に手を出してしまったことで困っている家族からの相談です。

事例1:闇金とは知らずにパチンコ屋でお金を借りてしまいました

よく行くパチンコ屋で顔見知りになった常連客がいました。

大負けしたので帰ろうとすると、その常連客が「その台、そろそろ出るから続けなよ」と言われて2万円を貸してくれました。

その日は本当に勝ったので、2万円と気持ち多めに返済しました。

その常連とはそういう関係が続いていて、2万円借りて10日後に4万円返すというパターンになっていました。

借金が50万円~60万円くらいまで増えてきた頃からパチンコはやっていないのですが、借金が増えていく一方なのです。

現在は150万円借りていることになっています。

借りた額よりも返済している金額の方がかなり多くて、これは闇金だと思います。

電話で暴言を吐かれて参っているのですが、パチンコ屋で闇金から借金をしたということを人に話すのも恥ずかしくてひとりで悩んでいます。

<参考>:Yahoo!知恵袋

私のコメント

闇金がパチンコ屋の常連のふりをしてターゲットに近づいてきてお金を貸し、利息を要求するという、これぞまさにパチンコ金融の手口というお手本のような実例です。

相談者は「2万円借りて10日後に4万円返済する」というパターンでお金を借りていたそうですが、これは年利にすると3650%になり、トゴよりもさらに上の10日で10割(トジュウ)になります。

相談者はすでにパチンコをやめていて、弁護士に相談するという賢明な判断をしており、これから先どうすれば良いのかがはっきりして、気が楽になったそうです。

事例2:母がパチンコ金融に手を出しています

相談者の実母がパチンコにのめり込みすぎて、パチンコ金融・闇金からお金を借りてしまい困り果てているという相談です。

相談内容が非常に長いのでパチンコ金融に関する部分をまとめると、まず相談者の母親は以前にサラ金からお金を借りて返済ができなかったことで自己破産をしています。

この時の借入先もパチンコ屋の近くあるサラ金業者だったそうです。

しかし、自己破産をしてしまうと最長10年間はブラックリスト入りすることになるので、まともな消費者金融ではお金を借りることができません。

サラ金からお金を借りられなくなったことで、母親は闇金とパチンコ金融からお金を借りてしまいました。借りたお金の使い道は全てパチンコです。

相談者と母親は一緒に暮らし始めたそうですが、そこに闇金からの取り立てが来てしまいました。

母親が居留守を使ったため相談者が対応したのですが、闇金から「あんたの母親がいくら借りてるか知ってるのか?」と脅されているところに相談者の娘が学校から帰ってきて取り立て現場を見てしまい、怖くて泣いていたそうです。

この時は警察も呼んだそうですが、それでも母親は開店から閉店までパチンコに通うことをやめずに相談者に借金の申し込みをしてきたそうです。

<参考>:Yahoo!知恵袋

私のコメント

パチンコ金融や闇金からお金を借りてしまうと、家族にも大迷惑をかけてしまうという事例です。

家族にも自分の生活や守るべきものがあるので、いくら母親でもどこまでギャンブル依存に付き合えるのかはそれぞれのご家庭での判断になりますが、相談者さんは回答者に叱咤激励されて、娘のために母親と離れる決意をしています。

パチンコ金融の被害にあないためには?

パチンコ金融に騙されないようにするためには、パチンコをやらないことが一番です。

お財布に無理のない範囲で楽しめないのであれば、パチンコ店には近づかないことが最も適切な対策になります。

当たり前ですがパチンコ金融に自分から近づかなければ被害にあうことはありません。

パチンコを楽しみたいなら車や自転車のかごに入っているパチンコ金融のチラシは無視してすぐに処分してください。

パチンコにのめり込まずに休日にたまに楽しむ程度でしたら良いのですが、パチンコのギャンブル性は闇金に狙われやすい性質があるということを十分にわかっておかなければいけません。

パチンコ店の中で知らない誰かに「お金を貸すよ」と言われても絶対に借りないようにしましょう。

女性、専業主婦も気をつけてください

パチンコ金融の被害にあう(つい利用してしまう)人は男性だけではなく、女性や専業主婦も多いと言われています。

アコムなどの大手消費者金融は本人に収入がない専業主婦への貸付は行なっていません。消費者金融などの貸金業者は、総量規制によって年収の3分1を超える融資はできないことになっているので、収入がない人にはお金を貸すことができないのです。

総量規制には配偶者の同意があれば専業主婦でもお金を借りられる「配偶者貸付」という例外はあるのですが、アコム・プロミス・アイフルなどの大手消費者金融ではこの制度を取り入れていません。

しかしパチンコ金融は法律を無視した貸付を行なっているので、返済能力が低い専業主婦にも貸付を行います。

返済ができなかったら、「夫にバラす」「夫の会社に取り立てに行くぞ」などと言って脅されることになるでしょう。

使えるお金に限りがあるからこそ専業主婦の方はパチンコ金融を利用してしまいやすいと言えます。くれぐれもご注意ください。

パチンコ金融の被害にあったらどうすればいい?

万が一、パチンコ金融からお金を借りてしまった場合の対策について解説します。

借りたお金は返さない

高い金利で違法にお金を貸すパチンコ金融は闇金と同じです。

闇金から借りたお金は元金も利息も返済する必要はありません。金銭的な被害をなくすためにも、返済はしないようにしましょう。

ただし、パチンコ金融は利用者の個人情報を握っているので、必ず取り立てをしてきます。

パチンコ金融からお金を借りてしまった以上は、この取り立てを避けることはできないでしょう。

弁護士・司法書士に相談する

結論から言ってしまうと、パチンコ金融のような闇金には、弁護士・司法書士のような専門家に交渉してもらうのが最も効果の高い対処方法になります。

パチンコ金融には一切お金を返す必要がないこと、こちらには返済をする意思がないこと、取り立てや嫌がせをしないことを法律の専門家に伝えてもらうのです。

闇金対応に強い弁護士・司法書士にはしつこい取り立てに対するノウハウがあり、早い時では対応を依頼したその日のうちにしつこい取り立てが止まるケースもあります。

専門家に適切な処置をお願いできれば、パチンコ金融・闇金と手を切ることもできますし他にも抱えている借金があれば債務整理の相談もできます。

なお、すべての弁護士・司法書士が闇金対応を行なっているわけではありません。

必ず、闇金対応の実績がある専門家に相談するようにしてください。

⇒闇金対応の実績がある専門家ランキング

取り立てで被害を受けたら警察に相談を

パチンコ金融の取り立ては家に来られることもあります。自分は留守にしていても家族がいたら、家族に激しい取り立てが行われることになります。

借金問題は民事不介入としているので、パチンコ金融からお金を借りてしまったという相談に対して、警察はあまり積極的に対応してくれないことが多いです。

しかし、取り立てで暴力を受けた、恫喝されたなど、被害があった場合は警察に相談することをおすすめします。

緊急時は110番、それ以外の場合は最寄りの警察署の生活安全課に相談するようにしてください。

まとめ:パチンコ金融は闇金と同じ!

最後にパチンコ金融の手口と対策をまとめます。

・パチンコ金融はパチンコ屋の近くで店舗を構えていることが多い
・パチンコ金融はパチンコ屋に停めてある車や自転車にチラシを入れてくる
・パチンコ金融の金利は法律無視の超高金利(闇金の手口)
・パチンコ金融からお金を借りて無事に返済ができてもまたすぐ狙われる
・返済できなかったらしつこい嫌がらせ、取り立てをされる
・パチンコ金融にわたした個人情報がほかの闇金に出回ることがある
・パチンコ金融を利用してしまったら、状況に応じて弁護士・司法書士または警察に相談を!

パチンコ金融は、借金してまでパチンコをやりたい人の心理をついて高利貸しを行なっています。

1度でもパチンコ金融からお金を借りてしまうと今後もターゲットにされ続けますし、返済できなければ過剰すぎる取り立てをされることは間違いありません。

返済できたとしてもまた狙われますし、パチンコ金融に渡してしまった個人情報を取り戻すことは絶対にできません。

厳しい言い方ですが、パチンコ金融でお金を借りてまで勝ちたい人は、もはやギャンブル依存症と言えるでしょう。

パチンコを自力でやめることは無理と言ってもいいくらい困難な状況に陥っていると思われますので、カウンセリングや自助グループなどの利用を家族や周囲が考えた方が良いかもしれませんね。

パチンコはほどほどにして、パチンコ金融は絶対に利用しないようにしましょう。


 

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